番組名:THE CLASSIC SPECIAL“武満徹”という生き方~没後20年武満音楽
http://musicbird.jp/programs/cl-tokubetsu/
放送日:2月7日・14日・21日・28日(日)16:00~22:00
(再放送)2月13日・20日・27日・3月5日(土)12:00~18:00
放送局:MUSIC BIRD
TOKYO FMグループの音楽専門衛星デジタルラジオ局。
クラシック、ジャズ、ロック、J-POP、演歌などジャンル別の専門チャンネルを24時間放送しています。
2015年4月よりオーディオファンに向けてスタートした「THE AUDIO」チャンネルも好評。
放送を聴くには、専用のチューナー、アンテナの設置が必要です。
ウェブサイト:http://www.musicbird.jp/
Facebook:http://www.facebook.com/musicbirdjp
2016年は1996年2月20日に亡くなった作曲家、武満徹(1930-1996)の没後20年にあたります。
武満は1967年に尺八、琵琶とオーケストラのための「ノヴェンバー・ステップス」で「現代音楽」の作曲家として国際的な評価を得ます。
また数々の映画音楽、ポップ・ソングを残し、国内外の知られざる音楽を紹介する現代音楽祭
「MUSIC TODAY」のプロデューサーとしても活動しました。
今月はゆかりのゲストや、武満徹の子供世代の評論家らを迎え、4回にわたって、彼の活動と人となりを多角的にとらえ、新しい武満像を描き出します。
<放送日時/出演>
●2月7日(日)/「第一回:武満徹の軌跡」 出演:片山杜秀(音楽評論、政治思想史)
第1回は、武満徹の作曲家人生をさまざまな作品を聴きながら考えていきます。
ナビゲーターは、博覧強記の片山杜秀さん(1963年生まれ)。
独学で20世紀の世界的作曲家となった武満徹の代表作「ノヴェンバー・ステップス」をはじめ、デビュー作「2つのレント」や「鳥は星形の庭に降りる」、さらに映画音楽まで約20曲を6時間で一挙に紹介。
武満が影響を受けた早坂文雄、ドビュッシー、メシアン、ウェーベルン、黛敏郎らの曲を引用しつつ、作風の相関図を描き出します。
●2月14日(日)/「第2回:映画音楽と武満徹」
出演:菊池成孔(音楽家、文筆家)、高見一樹(音楽プロデューサー)
大の映画好きとしても知られる武満徹は1956年に映画『狂った果実』(監督:中平康)の音楽を担当して以降、生涯で100本近くの映画音楽を作曲しました。純音楽を作曲する一方で、映画音楽は武満徹にとってさまざまな音楽的な実験の場となったと言われています。やはり映画好きな菊地成孔さん(1963年生まれ)と高見一樹さんによるユニークな武満映画音楽論。ジャズ、ラウンジ、エキゾ・・・!?武満徹の音楽の新たな聴き方を発見できることでしょう!
●2月21日(日)/「第3回:武満徹の家族、友人、仲間」
出演:武満眞樹、小室等(フォークシンガー)、荘村清志(ギタリスト)
愛娘・眞樹さんと、武満徹と大変親しかったフォークシンガーの小室等さんを迎えて、日常をともにした人でなければわからない武満像に迫ります。
様々なジャンルの歌い手に歌い継がれる愛すべき「ソング」の数々とともに。
国際的な評価を得て大きな仕事をこなしていく一方で、親しい演奏家や、身近な人との世界を大切にした武満徹。
彼がギター作品を作曲するきっかけとなり、その後家族ぐるみのおつきあいとなったギタリスト荘村清志さんのエピソードも交えてお送りします。
●2月28日(日)/「第4回:MUSIC TODAY が教えてくれた」
出演:池辺晋一郎(作曲家)
武満徹は、1973年から1992年まで東京の西武劇場で毎年開催されることになった現代音楽祭<今日の音楽 MUSIC TODAY>のプロデューサーに就任しました。
国内外の新しい音楽を紹介するばかりでなく、法竹の名手・海童道や、笛の唱歌など、日本の伝統音楽にコンテンポラリーな位置づけをするなど、若い世代の作曲家・演奏家・聴衆に大きな影響を与えました。
作曲現場で武満の最も近くにいた作曲家、池辺晋一郎さんをゲストに迎え、「MUSIC TODAY」が日本の音楽界に与えた影響や、知られざるエピソードについてお聞きします。